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さすがキャプテン!

ジーコジャパンの初陣ジャマイカ戦は1-1の引き分けだったようですが...私の話はそのジーコジャパンを誕生させた日本サッカー協会会長=キャプテン川渕さんについてです。私が大いに尊敬する川渕氏、実は私の高校(大阪府立三国ヶ丘高校)の先輩なんです。私はかねてから川渕さんは現代日本スポーツ界最高の頭脳だと思っています。潜在的な競技人口は多かったものの人気はアイスホッケー並だった日本サッカーを、Jリーグという起爆剤を使ってメジャースポーツへと押し上げ、世界に人材を送り込むまでに成長させた功績の多くは彼によるものだと言っても過言ではないでしょう。

Jリーグ発足時に「時期尚早だ」と煮え切らない一部の偉い人たちを「時期尚早だと言う人は100年経っても時期尚早と言う!」と一蹴して決断を迫ったというのは有名な話です。また「妥協の産物ではなく、最初から高い理想を掲げていきたい」という高い志だけでなく、「ブームは終わる。そこからが勝負どころ。100年かけるつもりで...」という現実的な視点も忘れていませんでした。彼にいろいろと難癖をつけたがるバカもいたようですが、彼の行動力とカリスマ性はまさに一流のリーダーと呼ぶにふさわしいものです。

ヘローキィはワールドカップ終了を受けてついに日本サッカー協会の会長に就任した彼の次の一手に注目していたのですが...一般的には「ジーコジャパン」の看板に隠れた大きな指針は「女子サッカーの強化」でした。某新聞インタビューによると、その理由は「お母さんに支持されないスポーツは繁栄しないから」

なるほど。さすがキャプテン、感心しました。彼に導かれてますます前進する日本サッカー協会のHPをみてください。彼の崇高な理念が垣間見れます。

http://www.jfa.or.jp/

  • 最初から無理と考えず、柔軟に取り組む
  • しがらみを断ち切り、突破口を切り開く
  • 創造的に発想し、議論を尽くす
  • プライオリティを持って実行する
  • 完璧でなくてもスタートする
  • 実行しながら改善していく
  • 重点施策に投資し、無駄なお金は使わない
  • 実態を調査し、把握する
  • 有用な情報を共有し、活用する
  • 今、始める
  • スピードを重視し、期限内に達成する

見習いたいものです。

このコラムを書いてからまさかたった10年足らず...何と日本の女子サッカーは、男子も為し得なかったワールドカップ優勝という、まさに世界の頂点に立ちました。何と素晴らしいことでしょう。これこそが、競技構造だと思います。