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ヘローキィのチェコ&スウェーデンホッケーツアーその8 (2004年05月01日)

ポディーンと語る

さて、ポディーンといえばNHLで約700試合を戦い、カップ獲得も果たしているツワモノです。彼にNHLホッケーを聞かずして帰ることはできんぞということで、ジムでトレーニング中のポディーンにいろいろなことを聞いてみました。

NHLで一緒にプレーしたり対戦したプレーヤーの中で、特に印象に残った人々

フォワード:
「グレツキーは何と言ってもすごかった。とにかくパックハンドリングがあまりに上手くて、取ろうと思ってももう全然パックに触れない感じだった」

「マリオ・ルミューはとにかくリーチが長い。ものすごく遠くまでパックを動かしながらハンドリングすることができる。それから彼はムチャクチャ我慢強いプレーをすしたよ。例えばパワープレーのとき、俺がキルプレーでマリオをマークすることが多かったんだけど、どんなに早くプレッシャーをかけたつもりでも、ギリギリまでルックアップしてパス出すところを探して、またそこに通しちゃうもんだから、少しでも焦って手を出しに行ったたらもう終りって感じだった。どうやったってどこかにパス出されちゃうから、できる限り真ん中のパスコースを切ることだけを考えてプレーしたよ。」

「コバレフはおそらく純粋にパックハンドリングだけさせたら一番上手いプレーヤーだ。同じくカメンスキーも」

「ブレット・ハルのシュートはシャレにならんくらい速かった」

「キース・カチャックはいいやつだったし仲良かったよ。周りの人たちを笑わせるのが大好きで、ジョーク言いまくってたなあ、、、あ、そうだ!やつに写真を撮って送らなきゃいけない約束があるから、ヘローキィ、お前も協力しろよ!」と言ってカチャックの写真入りランチボックスを片手に下げてヴァクワの町で写真を撮られました。カチャックはこの見知らぬ東洋人を見てどう思ったことやら、、、

ディフェンス:
「ブライアン・リーチはとにかくすごかった。でも個人的にはズボフを忘れることはできない。ズボフもマリオと逆に守備において我慢強かったよ。どんなにハンドリングでパックをちらつかせてもまったく動じないで最後に確実に体を押さえに来るからたちが悪かった」

「プロンガー?あいつは汚ねぇよ!ホントいたるところをブッ叩いて来てイヤだった。でもやつは背は高いけど想像できないくらい細かったんだよ。もうガリガリって感じ。」

ゴーリー:
「何と言ってもパティ(ロワ)だよ。2001年にカップを取った最大の理由はパティだよ。グレートなゴーリーっていうのはグッドなチームをグレートなチームにするってことさ。パティのバタフライのすごいところは、上半身がまったく落ちないからトップネットが相手に見えることがないってことだな。バタフライしても、こう上半身が突き出てくるみたいで、狙いどころがなかったよ。パティとは友達としてもよくつるんでたな。」

コーチ編:
「ロジャー・ニールソン(フィラデルフィア時代)が一番尊敬できるコーチだった。彼は常に練習や試合前のミーティングでビデオを上手に使って間違いを指摘してくれた。若手はビビルことなく、ベテランもプライドを傷つけられることなくホッケーを学ぶことができた」

「ジョエル・クィネビル(セントルイス時代)はものすごく頭のいいコーチだったけど、少々優しすぎるところがあった。俺みたいなベテランにとってはうるさいこと言われなくて良かったかもしれないけど、若手に対しては、もっとチャレンジするっていうか、そういう強さが必要だったと思うよ」

もっと辛口のコメントもらったコーチもいますが、書くのは止めときますね。

こんな調子で最終日はポディーンの家で、NHLやWHA、カナダカップスウェーデン代表でもプレーした名選手だったヴァクワのヘッドコーチを招いてポディーンと奥さんと奥さんの家族とエディで大パーティ、、、当然のごとく夜遅くまでホッケー談義に花が咲きましたとさ。

トレーニング中のポディーン
スウェーデン版「だるまさんが転んだ!」

スウェーデンという国

最後にスウェーデンという国について少々、、、物価が高いのは本当です。マクドナルドとかたぶん日本より高いです。アルコールの規制は厳しく、スーパーとかで売っているのは3.5%くらいの薄いビールだけ。ちゃんとしたビールを買おうと思うとID持って酒屋に行かなければなりません。あと、英語はヴァクワくらいの小都市でもいたるところで通じますからとても便利です。ケーブルテレビとか見てるとだいたいは英語で字幕をつけてくれます。そんなわけでライフスタイルはかなり北米的でしたね。

ここにも同じ系統のストリートアートが!
これぞホッケーの原風景