Question

Q109:ゴール裏からの攻撃に対する守備は?

ゴール裏にパックを運ばれた時の対抗戦術を練習しているのですが、DFはパックキャリアに身体も視線も向けてしまうため、背後からスロットに入り込んで来るプレイヤーにパスを出され、ゴールを奪われてしまいます。そのプレイヤーは、CFがマークしなければならないと思うのですが、DFが1対1で抜かれそうになることがあるため、そのカバーにまわってしまいます。ポジショニングやマークの受け渡しなど、何かいいアドバイスがあれば教えて下さい。
(へっぽこ監督)

Answer

なんといってもゴール裏を使えるオープンフィールド球技はホッケーとラクロスだけです。使わなきゃ損々、、、というわけでグレツキーの活躍でゴール裏は現代ホッケーのスコアリングに大活用されるスポットとなりました。ゴール裏から直接スコアされるわけじゃないことは分かっていても、パックを見ないわけにはいきませんし、パックに集中するとスロットの守備が難しくなるという、、、大変やっかいな場所でもあります。

が、、、意外にもグレツキー以来はゴール裏を活用する戦術が発展していないのです。なぜなら、守備の方法がわりと簡単に確立されてしまったからです。

・ゴール裏にパックをセットされてしまったときは、全員がスロットの内側に戻りスロットへのパスをけん制します。
・D1 、 D2 はゴーリーの動きの邪魔にならないようにゴールポストの横に立ち、ゴール前へのパスコースをふさぐようなスティックポジションで守ります。
・F1 はゴール正面に位置し、 F2 、 F3 はそれぞれハッシュマーク付近まで下がってスロットの守りを固めます。(以上 図1)

Figure01
図1

・次にパックキャリアのフォアハンド側に位置する DF がバックハンド側に向けて素早くプレッシャーをかけます。図2ではパックキャリアがライトハンドなので RD がスティックでプレッシャーをかけ、素早くゴール前に戻っています。
・パックキャリアがプレッシャーを受けてバックハンド側に動き、少しでもミスをした瞬間に逆サイドの DF (ここでは LD )が素早くパックキャリアの体にプレッシャーをかけます。
・CF は LD のサポートに入り F1 になり、 LW はストロングサイドのポイントをカバーする F2 に、 RW はスロットをカバーする F3 に戻り、通常の DZ カバリジに移行します。(以上 図2 )

Figure02
図2

要するにスロットの内側へのパスを徹底的にけん制すれば、外側から攻めてくれる確率が高くなるし、無理に内側にパスを出すとターンオーバーになるので、うかつに内側にパスを出しにくくなるということです。あとはパックを見ながらしっかりと頭を回して周りを見続けることです。

それでは。