Question

Q112:学校低学年へのパス、ポジションの指導は?

小学校低学年のゲームにおけるポジションとパスについて質問です。息子は小学校3年生です。今までに2チームに在籍したことがあります。昨年の夏に引越しで今のチームに入りました。前のチームでは、明確にポジションがあり、その動きも良く教えてくれて、パス練習もありました。もちろん試合では、1人が持ち込んでシュート、ということになるのですが、基本的にポジションは守られていました。そして、今のチームはまったくポジションは指導しません。パスについても、「ゴール裏から斜め45度」みたいな指導もありません。練習も、半分ミニゲームです。・・・・で、わが子ですが、今のチームに入ってから俄然動きが良くなり、以前のチームでも言われていた「パックに先に触る」「前へ前へ」という、親から見ると本当にハツラツとプレーするようになり・・・(以下略)
(匿名ママ)

Answer

要するに、小学校低学年年代にとってパスを回すことや、ポジションを指導することがどの程度大事だと思うか?という質問だと思います。

私から見ると、現在所属されているチームの方が正しい指導をしているように思えますけどね。小学校低学年にポジショニングの概念は必要ないと思います。その年代には、どう考えても個人技を磨くことが最優先です。

「この時FWはここ、DFはここにいる」

と教えればそれなりに強いチームになるかもしれませんが、、、たとえどんなチームカラーであろうとも小学校低学年で目先の勝ち負けにこだわってポジショニングに固執した指導をする必要があるとは到底思えません。

「将来どこを目指すか?」

を、私たち大人は、小学校低学年で、意識していたでしょうか?

していませんし、していたとしても9割の人はそれと関係ない将来を過ごしています。スポーツ選手の将来が見え始めるのはほとんどの場合中学生だと思います。それまでは、

「個人技を伸ばしていく楽しさ」
「仲間と共に頑張る楽しさ」
「頑張って、上手くなったり勝ったりすることで自信がつく」

そういうことを覚えることが出来れば、それで良いと思います。いやむしろそれが最大の財産です。試合に勝つために頑張って準備することの価値は、もちろん強調して指導されるべきだと思います。が、試合の結果だけを見てクラブの存在意義や指導の良し悪し、ましてや子供にとってのホッケーの価値を論じるべきではないということです。

パスをしないで個人技に頼りすぎるようになったら?
近い将来それだけでは通用しなくなりますから、パックの動かし方はその時に覚えれば大丈夫です。スーパー小学生が育たなければプロは育ちません。練習の半分はミニゲームなんて、まさに理想的じゃあないですか。それでハツラツとプレーできるようになっているなら大正解以外の何ものでもないと思います。

ポジショニングとかは後からでも覚えられますし、むしろ低学年で教えるべきことではないと思います。

「ライトDFだからこう動くべき」

みたいに、理由がなくて答えだけの指導をするべきではないと思います。

「パックがどこにあったらどこに行く」というポジショニングではなく、「パックを持っていない人は、どうやってパックを持っている人を助ければ良いのか」という指導がされることを願います。(あんなことこんなことです。)
「フォーメーション」なんて、結局はその延長でしかないのですから。

それでは。