Question

Q14:試合開始直前の効率良いウォームアップの練習は?

試合開始直前の練習方法について教えてください。 私のチームが属するリーグでは、第一ピリオド開始前に約5~10分の練習時間が与えられていますが、限られた時間のなかでの効率のよい練習方法を紹介していただけたらと思います。よろしくお願い致します。
(宮城のプレーヤー)

Answer

試合直前のウォームアップで重要なこととして以下のことが考えられます。

  1. 全員が十分に体を暖める。
  2. 全員が十分にパックに触る。
  3. ゴーリーがシュートに慣れる。
  4. できれば同じラインで組むFW、同じペアとして出るDFがコンビネーションを確認する。
  5. 集中力を高める。

しかし、5~10分というのは、かなり限られた時間ですので、あまり欲張ることはできません。ここでは約10分でできると思われるウォームアップドリルを紹介します。

周回などのスケーティングを素早く行う。 シュートでゴーリーのウォームアップ。ここではテンポよく全員がシュートを打てるように流れの速いドリルをする。
図1:コーナーからパックを持ったプレーヤーが次々とでてくる。サークルを回りシュート。フェイントや剛速球のシュートなどは当然なし。全員が内側のハッシュマーク付近からテンポよくシュートする。終わったら速やかに逆サイドに並ぶ。この時DFのペアはニュートラルゾーンで動きながらパスの練習をしておくというのも効率が良くていいでしょう。

Figure 01

ここからは少し実戦的なウォームアップです。
図2:FWは両コーナーに、DF2人はポイントに、もう一人がゴール前に入ります。FWがボード際にいるDFにパス、DFはそれを真ん中にいるDFにパス。その間にさっきパスを出したFWはゴール前に入ります。パックを持った中央のDFはゴールに向かってスクリーンショットやディフレクションを狙いシュートを放ちます。ゴール前にいるFWはスクリーンかディフレクション、またはリバウンドを狙って動きます。ゴール前のDFはそれを阻止し、FWをゴール前から押し出す=ボックスアウトするようにプレーします。シュートが放たれたらリバウンド1回までプレーして、今度は逆サイドがスタートします。

Figure 02

最後に5-0のブレイクアウトから3-2というドリルでFWのライン、DFのペア間での連携を図ります。
図3-1:F1がセンターライン付近からコーナーかゴーリーにダンプインして始めます。DFはパックを取り、自陣に下がってきたFWにパスを出してブレイクアウトします。
図3-2:FWは自陣を出たら反転して攻撃に向かいます。DFはブルーライン付近まで行った後バックスケーティングで自陣に戻りながら3人のFWを迎え撃ちます。

このようなドリルで、試合の中で使う予定のブレイクアウトのパターンや攻撃のパターンを確認して下さい。 最後にもう一度スケーティングで体を温めてアップ終了です。

Figure 03Figure 04

以上、すべてのドリルは全員が効率よく動き、しかも試合の内容につながる動きのリハーサルができるように組まれています。参考にして下さい。

それでは。