Question

Q37:バイザーだけで大丈夫なの?

昨年度より、学生もハーフサイズのフェイスガードの 着用が認められるようになったのですが、 安全性を考えると個人的に納得がいかないのです。若林さんはどうお考えですか? また、カナダ・アメリカではどうなのでしょうか?ゴーリーマスクの猫目が危なくて、プレイヤーのハーフマスクがOKってのは何かが違うような・・・3月の学生の試合で、普通のチェックで相手が顎打って 出欠-ゲームミスコンですから・・・ ちょっと趣旨から離れてるかもしれませんが、ご意見をおねがいします。
(なんだかなー??)

Answer

早い話が安全性の問題では良かろうはずがありません。 アメリカやカナダと比べる必要もありませんが、参考までに私に知る限りカナダのマイナーホッケーではジュニアチーム(メジャー、ティアー2、B、C、いずれでも)に入ると、フルフェイスのマスクをつけなくても良くなります。フェイスマスクを取ることが大人のホッケー選手の証拠と見なされるため、子供達はジュニアでマスクを取る日を心待ちにしています。バイザーはプロになるまでは義務づけです。ジュニアに入るということは早い子供で16才からマスクをはずすのです。アメリカでもジュニアはバイザーのみでプレイしますが、大学では男女共にフルフェイス着用を義務づけ、加えてマウスピースとネックガードも義務づけと、安全意識がカナダよりも格段に高いことが分かります。

> ゴーリーマスクの猫目が危なくて、 プレイヤーのハーフマスクがOKってのは何かが違うような・・・

何か違いますね。明らかに説得力のないルールです。NHLでも今シーズン、ブライアン・ベラード(トロント)がバイザーなしで失明しかかってバイザー着用義務づけ論が叫ばれました。が、残念ながら北米ホッケー界は超のつくほど保守的な場所なので、「目は危ないから守ろうよ」という合理的な議論は葬り去られて、「我々はプロだ。リスクは自分で選択する」という、聞こえは良いが一発で屁理屈だと見破られるNHL選手会の理論が勝ってしまいました。世の中って分からないものです。「ヘルメットやフェイスガードをしていない昔のホッケーの方が頭部への怪我は少なかった。顔が見えることで相手への尊厳を保てたからだ」という理屈もあるんですが、、、いかにも弱いですね。 アメフトがもはやヘルメットなしでプレーできないようにホッケーもフェイスガード義務づけは避けられないはずなのですが。日本では解禁の方向に向かってしまいました。世の中ますます分かりません。総論反対各論賛成というか、こういうことにみんなが合意するまでには、ながーい道のりと多くの犠牲が伴うものらしいですね。ここまでかく言う私は、、、大学卒業後、フルフェイスを取りバイザーにし、現在は万が一のケガがあった場合、仕事にならなくなってしまうのでフルフェイスに戻しております。しかしバイザーを一度使ってしまうと、フルフェイスは本当に見づらいものです、、、

それでは。