Question

Q43:1-2-2フォアチェックの基本的な動きとは?

1-2-2フォアチェックの基本的な動きを教えてください。
(北海道のプレーヤー)

Answer

1-2-2フォアチェックですね。2-3全盛の時代に懐かしくもある響きですが、別にどのシステムを使っても試合で機能するかどうかは結局はほとんど完成度の問題です。今の時代でも2-1-2、1-2-2でバリバリやっているチームはたくさんあります。また2-1-2、1-2-2も時代と共に変化してきています。

さてその1-2-2ですが、大きく分けて2通りのシステムがあり、さらに使う位置にあわせてそれぞれが2通りに分かれます。つまりだいたい4つの1-2-2があると思っていいと思います。(例によって私なりの分類ですので他の人は他のことを言うでしょう)

分類A

ワイド1-2-2
両ウイングが相手の両サイドのレーンのレシーバーを完全にカバーして、両サイドへのパスオプションを防ぐ。この場合相手は必然的に中央レーンをパス、またはキャリーで突破することになりますので、それを阻止してディフェンディングゾーン中央という絶好のスコアリングポジションでターンオーバー(逆襲)を狙うわけです。

タイト1-2-2
逆に両ウイング、センター共にスロット付近に位置し、中央のパスオプションを防ぐ。この場合相手はどちらかのサイドにパスを出しますのでそれを狙い撃ちしてパック奪回を狙います。

分類B

ロー1-2-2
全員がブルーライン内側に位置して低い位置でのパック奪回を狙う。より多くの得点機会を作り出す。

ハイ1-2-2
全員が下がり気味でニュートラルゾーン内でのパックの奪回を狙う。パックを取り返しても決定的なカウンターアタックのチャンス以外はダンプインする。守備的な戦い、ロースコアのゲームを狙うしかないときに有効。

ということは、分類Aと分類Bの組合せは以下のようになります。

A1+B1 A1+B1
A1+B1 A1+B1

すべてに共通する特徴は以下の通りです。
・パックキャリアに直接プレッシャーをかけるのは一人だけであり、それも深追いしない。
・ポジショニングで相手のパスオプションを防ぐ。2-1-2や2-3のようにガツガツパックを直接奪いにいかない。
・大崩れしない代わりにやや得点機会が減る。
・フィジカルな戦い方を好むプレーヤーには退屈なシステムになる。

1から4のどれをつかうかは相手と自分のチームの特徴、ゲームの局面によります。相手のディフェンスのハンドリング能力が低い場合、もしくは相手ウイングが強力な場合はワイド・ロー、逆に相手ディフェンスのハンドリング能力が高い場合、もしくは相手ウイングのレシーブ能力が低い場合はタイト・ローでウイングの失敗を誘い込むことができます。ハイを使うときはピリオド・試合終盤でリードを守りたいときなどです。

それでは。