Question

Q74:実戦的な動きを身につけるには?その2

動きの感覚を身に付ける練習などはありますか?多くの場面で正しい方法を言っても、その特定の場面でしか分からないのではホッケーは出来ないと思います。パス&ゴーや、攻守の切り替えスピード、フォアチェックの動きなどは説明できても、練習でやっていない形で、全体的な形を見るとか、次の動きを予想するとか、言ったようなことは口で言っても理解され難いと思います。漠然としすぎて難しい問題だと思いますが何か効果的な方法があれば教えてください。
(ぴよこ)

Answer

Q73への解答第2弾です。
今回はパスアンドゴーなどのグループ戦術を実戦的なドリルの中で練習してみます。

1.クロスアイス2対2+1

図のようにエンドゾーンを横に使い(クロスアイス)2-2を行ないます。
アウトサイドハッシュマーク付近にゴールを置き、ゴーリーが入ります。(ハッシュマークとはエンドフェイスオフスポットの両脇に付いている2本の線のことです。アウトサイドということはボード側を意味します)

青プレーヤー2人が右、赤プレーヤー2人が左に向かって攻めます。

コーチ(C)はゴールラインより後ろを左右に動き「常にパックを持っているチームの味方として動きます」つまりパックを持っているチームにとっては「3対2」の状況になります。パックを持っているチームはこの数的優位を生かして攻撃を組み立てます。例えば右図のように、青プレーヤー1は赤プレーヤー1を直接抜かなくても、コーチにパスをしてからオープンスペースに移動する「パスアンドゴー」で攻撃を組み立てることができるというおいしいドリルなのです。ゴール前を相手に固められて攻撃が手詰まりになったときにも無理せず後ろにいるコーチに戻すことで相手の守りをもう一度広げることができます。

しかしおいしいばかりではありません。逆に攻撃側がパックを失ったらあっという間に2対3の数的不利な状況になってしまうので急いで守備に入らなければならないのです。

ということは守備側にとってはパックを取替えしたらすぐにコーチを探してパスをすれば速攻につなげることができるわけですね。

Figure

その他のルール:
・得点したらゴーリーがパックを出して味方に渡してプレーを続けます。
・コーチは20秒ごとにホイッスルを吹きます。プレーヤーはパックをその場に置いて次の4人が入ります。
・パックがゾーンの外に出てしまったらコーチが素早くパックを入れます。

これはなかなか工夫のし甲斐があるドリルです。練習の最後のゲームとして行なうと楽しいですよ。

それでは。