Question

Q79:腰を落とすには?

私は腰が高い高いと言われて早三年、プレーに集中すると腰が高くなってしまいます。そのためにフリーでパックを持ち上がってもスピードがなく、何度チャンスを逃したかわかりません。あと一年しかないので、この一年で何とか腰を落としチャンスを物にするにはどうしたらいいでしょうか?
(さっちゃん)

Answer

腰が高いということですが、考えられる理由は4つです。

  1. スティックが長すぎる
    スティックが長すぎると腰高になります。スケートを履いた状態で体の前にスティッ クを立てて、あごよりも長ければ長すぎです。
  2. スケートの履き方かも
    BauerやNikeの靴のようにスケートの足首の部分がかなり上まで来ている靴だと、一番上までひもを締めると足首が曲がり難くなる可能性もあるので、一番上まで締めないという手もあります。しかしこれは一方で足首の左右への安定を損ないますので逆効果になる可能性もあります。「足首が曲がりやすいように紐をユルユルに締めろ」なんて極端なことを言う人もいますが、初心者には弊害以外の何者でもありません。足首の安定を確保した上で前に曲げやすく、スケートを締めて下さい。
  3. 基本的な筋力不足
    要するに大腿筋が不足しているためひざを曲げた状態でのプレーを続けることが出来ない のです。これは筋トレ(例えばスクワット)、そして、氷上練習での「意識」で解決できます。
  4. 「意識」
    これが最も重要です。一度自分のプレーシーンをしっかりとビデオで見てください。ひざ を曲げている「つもり」でも曲がっていないものです。フォアスケーティングのときは肩がひざより、ひざがつま先より前に出ている状態で滑れていればひざが曲がっているといえます。コーナーでの競り合いのときなどうそみたいですが「低く、低く」と念じればかなり低く、強くなるものです。

と、これらの安全対策をしたうえで、いざチェッカーを出し抜くフェイントをかけてみます。
例えば右から左に回りこむようにボードに向かう振りをして急に右にターンをする。これがうまくいかないという質問から察するに、おそらくフェイントをかける位置がボードに近すぎます。ボードに近すぎるところでターンすると急ターンになりますから当然スピードが落ちます。そしてフェイントをかけたとしてもその後逆にターンするスペースがないのでチェックの対象になります。(図1)

それでは。