USA Hockey コーチングライセンスレベル1

先日USA Hockeyコーチングライセンスレベル1の模様を見る機会がありました。私がライセンスを取ったのはAmerican Development Model導入前だったので、最新の内容を始めて目にしました。特筆すべきことは、このレベルではコーチングやホッケー技術論がほぼゼロだということです。技術論は、USA Hockeyから提供されているコーチングアプリや資料、ネット上の情報でいくらでも勉強できるからでしょう。
では何の勉強をするかというと、

  1. NHL選手輩出とか世界ランキングを上げるとかではなく、すべての子供たちの可能性を出来るだけ高めること、子供たちが次の年に一つ上のレベルに上がる手助けをし、出来るだけホッケーを続けられるようにコーチすること。そのためにどうやって現代の子供たち、親たちと向け合えばいいか?という話。
  2. 何はなくとも子どもの心身の発育段階(性別によって若干異なる)に応じた指導をする。例えば8Uは瞬発的な運動。10U-12Uはとにかくスキル中心、14Uくらいで心肺機能が高まってから持久的なトレーニングをする。さらに18歳以上でもう一度スキル取得の扉が開かれる時があるという話。小学生に画一化された戦術の動きを教えることの無意味さと弊害。パックに群がる低学年に「固まらないで、広がって!」ということの無意味さと弊害、等。
  3. 子供たちの技術力、理解力に合わせた効率的な練習の組み立てから、説明の仕方のディスカッションと氷上での実践。当然スモールエリアのステーションが前提。全面練習なんてそもそも話題にもならなくなってきたのはADMが浸透してきた証拠です。

意外にも、少し技術論になったのはゴーリーの話題でした。レベル1からでもゴーリーを取り上げるようになったのは大きな前進です。しかし技術論に終始するのではなく、出来るだけ多くの子供たちにゴーリー経験してもらうこと、その方法等が中心でした。

という話を踏まえつつ、日本のユースホッケーの現状をいくつか耳にして、非常に腹立たしかったので、次のポストで吠えさせていただきます。

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