2024年5月3-6日 Hockey Lab Japan GKキャンプ@八戸 募集開始!

2/10更新:
キャンプの定員に達しましたので、キャンセル待ちのみ受け付けております。
下記フォームからお申込みいただき、キャンセルがあり次第連絡いたします。

2024年5月3-6日にテクノルアイスパーク八戸でHockey Lab Japan GKキャンプを開催します。

昨年に引き続くHLJ主催GKキャンプ。氷上練習を2時間に拡大しました。

<GKキャンプ日程>
5/3(金)~6(月)
14:30-15:15 受付(5/3のみ)
15:30-17:30 氷上練習

開催場所:テクノルアイスパーク八戸
所在地:〒031-0816 青森県八戸市新井田西四丁目1-1
電話:0178-25-5655

協賛:HOCKEY SHOP NEEDA

インストラクター:若林弘紀(Arizona Kachinas、USA Hockey Level 5 マスターコーチ)、他
デモンストレーター:アジアリーグゴーリーを予定

対象:キャンプ開催時小学校高学年以上、競技歴2年以上のGK。

定員:24名

参加費:4月1日までに入金して頂いた場合
40,000円
4月2日以降に入金される場合
43,000円

参加ご希望の方は以下の情報を明記の上、以下の申し込みフォームからお申し込みください。申し込み後に請求書を返信いたします。

キャンセル待ち申し込みフォーム
https://forms.gle/ZuQ4rqXu56dv4Nw8A

当キャンプに関するご質問等は若林弘紀までお寄せください。
info@worldhockeylab.com


Hockey Lab Japanの個人情報保護方針
http://www.hockeylabjapan.com/j/privacy.html

2024年5月2-6日 ボリス・ドロジェンコ・スケーティングキャンプ レベル1&レベル2@八戸 参加者募集開始!

今年もやります、世界的スケーティングコーチ、ボリス・ドロジェンコ氏のスケーティングキャンプ!

以前日本でデモンストレーターを務めたジェイクは現在NCAAアイスホッケーの名門、ノースダコタ大学の一年生にして主力DF。今年もアメリカU20代表候補選手に選出され、ボリススケーティングの申し子の一人として大活躍しています。

今年は5/2-6に八戸で小学1-6年生対象のレベル1と、小学4年生以上対象のレベル2を開催します。

ドロジェンコ氏は旧ソ連邦、現在のウクライナ出身で、アメリカ・アリゾナ州在住のプロ・ホッケーコーチです。2016年のNHLドラフト全体一位でトロント・メープルリーフスに指名され、2016-17年の新人王を獲得するなど大活躍中のFWオーストン・マシューズを、画期的なスケーティング指導法により、アリゾナで幼少期から育てたコーチとして世界中で注目されています。

このキャンプは従来のスケーティング理論とトレーニングを根底から覆し、現代ホッケーのさらに先を行く「ボリス式スケーティング」を日本で直接学ぶことが出来る唯一のチャンスです。毎年募集開始から数日で定員に達します。お早めにお申し込みください!

<ボリス・ドロジェンコ・スケーティングキャンプ 5/2-6 レベル1@八戸>
*小学1-6年生で、競技歴1年以上のDF、FW対象
**小学5-6年生で、ボリスキャンプ初参加の方は、レベル1に申し込んでください。

5/2(木)
16:00-17:00 受付
17:00-19:00 氷上練習

3(金)~6(月)
08:00-08:30 受付(5/3から参加の方のみ)
08:30-09:00 陸上トレーニング
09:30-11:45 氷上練習

<ボリス・ドロジェンコ・スケーティングキャンプ 5/2-6 レベル2@八戸>
* 小学5年生以上、中高大、社会人、プロ等。競技歴2年以上のFW、DF対象
**小学5-6年生で、ボリスキャンプ初参加の方は、レベル1に申し込んでください。  

5/2(木)
18:15-19:15 受付
19:15-21:15 氷上練習

3(金)~6(月)
11:00-11:45 受付(5/3から参加の方のみ)
12:00-14:15 氷上練習
14:30-15:00 陸上トレーニング

開催場所:テクノルアイスパーク八戸
所在地:〒031-0816 青森県八戸市新井田西四丁目1-1
電話:0178-25-5655

協賛:HOCKEY SHOP NEEDA

<両レベル共通>
インストラクター:ボリス・ドロジェンコ、若林弘紀(Arizona Kachinas、USA Hockey Level 5 マスターコーチ)、他
定員:各キャンプ40名
参加費:
4月1日までに入金して頂いた場合
51,000円

4月2日以降に入金される場合
54,000円
*昨今の日本円対米ドルの大幅な値下がり(2019年より約36%下落)及び諸経費の値上がりにより、参加費を値上げいたしました。ご理解お願いします。

*4月25日までにキャンセルの連絡をいただいた場合は、支払われた全額から手数料を差し引いて返金いたします。
*4月26日以降のキャンセルは、支払われた半額から手数料を差し引いて返金いたします。
*キャンプ開始当日のキャンセル、もしくはキャンプ開始までに連絡なくキャンセルされた場合は参加費を全額いただきます。
*キャンプ開始後にキャンセルされた方にも参加費はお返しできません。
*キャンプ参加費にはオリジナルキャンプジャージが含まれています。
*一部日程のみ参加ご希望の場合はご相談ください。
*GKも参加していただけますが、基本的にFW、DFと同じ内容のスケーティングを練習します。GK専門の指導はありません。GK専門の指導は5/3-6に八戸で開催されるHockey Lab JapanのGKキャンプで行なわれます。
*参加費にはスポーツ傷害保険は含まれておりません。各自必ずご加入ください。
*海外からのゲストコーチのため、キャンプ内容、デモンストレーター等に変更の可能性があることをご了承ください。
参加ご希望の方は以下の情報を明記の上、以下の申し込みフォームからお申し込みください。申し込み後に請求書を返信いたします。

申し込みフォーム
https://forms.gle/2D8eLGc6m2APNnjEA

当キャンプに関するご質問等は若林弘紀までお寄せください。
info@worldhockeylab.com

Hockey Lab Japanの個人情報保護方針
http://www.hockeylabjapan.com/j/privacy.html

若林弘紀より重大な報告

各地でホッケーシーズンが始まったことと思います。皆様いかがお過ごしでしょうか?

夏頃より原因不明の腰痛と背中痛に悩まされておりましたが、様々な検査の結果、「多発性骨髄腫」、難治性の血液癌と診断されました。先週より本格的な抗がん剤治療を開始しています。

現状、腰が動かないので氷上に立っているだけですが、コーチ業は続けてます。来春の帰国、各地でのキャンプについては、今後の治療の予定と回復具合次第ですので、今の段階では白紙です。治療の進捗状況と共に随時今後の予定をお伝えします。

治療により、しばらくの間氷を離れる時期があると予想されますので、今まで培ってきた専門知識を生かし、リンク外から出来るコンサルティング、ビデオ、データ分析、著述等の仕事への進出も検討しています。御用の方、興味のある方は是非ご連絡ください。

体調の回復まで、長い道のりですが、出来るだけ早く元気な姿で皆様にお会いできるよう、治療に取り組みたいと思います。

また、アメリカの友人が私への寄付を募るために、GoFundMeページを立ち上げてくれました。今のところ英語版しかありませんが、”Donate Now” ボタンからクレジットカード決済で寄付をしていただけるサイトです。このページの下に日本語で寄付の方法を説明していますのでご覧ください。私の治療進行状況などもアップデートされます。

https://www.gofundme.com/f/friends-of-hiroki

多発性骨髄腫の治療のため、例年行っている春夏のキャンプを開催できない可能性が高く、収入が激減します。また、再発の可能性が極めて高い難治性の癌のため、この先何回も治療を繰り返していくことになると専門医から告知されており、将来の治療費も確保しなければなりません。

私が皆さんにお返しできることは、元気な姿で氷上に戻り、ホッケーを通して世界中で社会貢献することです。そのために、今はしっかりと治療に取り組みたいと思います。

私のGoFundMeページ、寄付の手順・日本語版:

GoFundMeページ立ち上げ以来、たくさんの寄付をいただき感謝しております。
全編英語の為使い方が分からないという問い合わせが多くありましたので、以下日本語にて解説します。

1. https://www.gofundme.com/f/friends-of-hiroki から”Donate Now” をクリックする。

2. 下の画面から私への寄付金額と、GoFundMeサイトに寄付する割合、名前、メールアドレスを入力します。

3. 名前を公開せずに寄付をご希望の方は、下の画面で “Hide name and comment from everyone but the organizer” にチェックしてください。受け取り人(私)と管理人には常に名前が通知されます。

4. “ZIP Postal Code” に郵便番号を入力し、”Continue” をクリックします。

5. クレジットカード情報を入力します。
カード記載の英語名(Name)、カード番号(Card number)、有効期限(月/年 MM/YY)、裏面記載のセキュリティコード(CVV)、住所は日本と逆で、建物名、番地、区(以上 Billing Address)、都道府県名(Region)、市町村(City)、郵便番号(Postcode)

5. 寄付の支払いが完了すると、確認メールが届きます。

以上、銀行振り込み等をご希望の場合、またはご質問等がございましたら私にお寄せください。

シェア、拡散のご協力をお願いします。

info@worldhockeylab.com

今後ともよろしくお願いします。

怒りの投稿、第二弾

それでは、本当に子供の育成を考えた時、現代ホッケーではどのようにゴーリーを起用すればいいのか? 練習試合やリーグ戦なら最低半々の起用が当然です。一試合毎先発でも良いですが、出来ればどの試合でも2ピリ途中で交代すべきです。アップ無しに急に出たら、とか、ゲームの流れとか、大人が思うほど子供には関係ありません。一か月もすれば慣れますし、ゴーリー全員が試合のいろんな状況に慣れることそのものに意味があります。全員NHLにドラフトされているレベルのアメリカ代表U20チームですら、エキシビションでは半々の起用を普通にやります。

USA Hockeyでは、その考えをさらに進めて「ユースホッケーでは先発、控えという概念を無くすべき」と、各種コーチクリニックで説いてます。つまり、一試合目で1ピリ始めから2ピリ半分までプレーしたゴーリーは、二試合目では2ピリ半分から3ピリ終了までプレーするということです。
さらに12Uまでは、各ピリオドの途中で交代することも推奨されています。つまり、各ピリオドを半分ずつをプレーする、これも試合ごとに試合開始からプレーするゴーリーを替えて、どちらのゴーリーも1ピリ序盤の緊張感、試合終了の大事な時間を経験することが出来るようにすべきとのこと。

そもそも子供たちには、1試合通して保てるような集中力はありません。7-8分で交代する方が失点のショックからも立ち直りやすいでしょうし、ベンチにいる間にコーチからのアドバイスなども受けやすいでしょう。「誰のせいで負けた」という、しょーもないプレッシャーも多少軽減されるかもしれません。まぁこちらでもほとんどのコーチは半信半疑で聞いてますが、5年もすれば当たり前になるでしょう。

ゴーリーだけでなく、スケーターも、育成レベルではレギュラーシフト、パワープレー、ペナルティキル等全ての状況で、出来るだけ均等にラインを回すように推奨されています。また、FW、DFというポジションだけでなく、点取り屋、チェッカー、守り専門のDFなど、プレーヤーの役割を安易に固定化しないことも求められています。
役割を固定化すれば、その役割に必要なスキルを短期間に取得出来て、表面上はチームとして機能しますが、子供たちの全般的なスキルやホッケーセンス向上の弊害になるからです。

これは、「絶好調のラインでも全く同じアイスタイムにすべきか?」とか「エース級の選手が審判に暴言を吐いてペナルティを連発しても均等にシフトするのか?」とか「ほとんど練習に来ないで試合だけ来る選手にも均等にアイスタイムを与えるのか?」等々、そういう話ではありません。前もって定められた、「正しい理由と条件」がある場合にアイスタイムが適切に増減されることはむしろ良いことですし、それが本当のコーチの采配というものです。ただし、遥々遠征に来てプレー時間0分という子供がいるのは、単なる愚行であり、お金を払っている父兄への裏切りです。「今日の作戦、下手な子は出さない」って、誰がどう考えても頭の悪い人のコーチングでしょう。

「いや、しかし、そうはいっても、うちは『初心者大歓迎、目指せ全日本』のチーム、そもそも論として、子供たちのレベルの差があり過ぎるし、相手チームには天才小学生がいるから、3セット目が出たら惨殺される…ましてや一発勝負のトーナメントで下手な方のゴーリーを出すなんて、負けたら何言われるか分かんないし…」

分かります。そりゃそうだ。

勝つことを目標に競技するのは当たり前。しかし、どう考えても大差がつくマッチアップの一発勝負トーナメント大会では、勝つという目標も、育成という目的も、いつまでたっても両立されることはありません。そして今、目にしている通り、競技は衰退の一途を辿ります。何度も繰り返すように、適切にレベル分けしたチーム作りとリーグ戦を中心とした競技構造改革なしに健全かつ徹底的な解決方法は無いのです。

しかし、悲しいかな、現状ではそれが国として達成される見込みはほとんどなく、あったとしても数十年~百年先でしょう(サッカーとバスケはかなりやってますけどね)。
だからこそ、練習試合とローカル大会を含めた現場の工夫が必要なんです。せっかくホッケー好きな子供と家族が集まる試合なんですから、一試合40分にしても良いから、週末で各チーム最低3-4試合できるように予選リーグと決勝トーナメントをやりましょうよ。選手数が足りないチームには、選手数が足りてて普段出られない3-4セット目の子供たちや控えゴーリーをレンタルするローカルルールを作りませんか? っていうか、そんなに点差が気になるなら、低学年大会でスコアとか個人記録つけるの止めましょうよ。ローカル大会で優勝とか、どうでもよくないですか? スウェーデンでは12Uまでスコア記録しません。理由は「大人が狂う」からです。

コーチの人たちも、絶対負けられない全国大会とか以外は、肩の力抜いて全員出場させて育てましょうよ。みんなが試合に出て上手くなって、誰が損するんですか? それとも、あなたはひょっとして、ホントは教える能力も、育てる能力もないから、いつまでも「下手な子は出さない作戦」なんじゃないんですか?

これは現場だけでは無理ですが、そもそも、その絶対に負けられないわりに、ほとんどの試合が大差で決まるような小学生の全国大会なんて今すぐ止めましょうよ。どうしてもやらなきゃいけないならせめてAとBに分けてレベル差を縮めましょう。それから、低学年の全国大会なんて、それなりにホッケーやってる国では、日本以外で聞いたことないです。

「こういう事業にはスポンサーがついてるからそう簡単にはいかない」等という事情もあるかもしれませんが、馬鹿の一つ覚えのテンプレート全国大会の冠スポンサーになってもらうんじゃなくて、あるべき育成の姿を目指すリーグとかの取り組みに対してスポンサリングしてもらえるようなプレゼンを考えましょうよ。

さんざん吠えましたが、私も長いコーチ人生で、それこそ『初心者大歓迎、目指せ全日本』みたいなチームをいくつも教えたので、育成と競技のバランスでは大いに悩み、間違えていたこともたくさんありました。正当なプレー機会を与えられず、最大限に育成出来なかったプレーヤーもたくさんいたはずです。申し訳ありませんでした。

一方、コーチを始めたばかりのころ、当時ほとんど初心者中心の筑波大学で、ステーション練習だけでなく、全学、医学、女子部合同の下級生練習や上級生と下級生を分けた試合を確立させたりして、そもそも論としての環境を変える、出来るだけの工夫をすることも学びました。また、香港ではおそらく世界最低の技術レベルの女子代表チームを一年で育てて、世界選手権で好成績を収めろという無理難題を振られましたが、何とか達成することが出来ました。さすがに代表チームなので、世界選手権本番でプレー時間均等は到底無理でしたが…

USA Hockeyのコーチクリニックで、最も印象に残ったのは、講師が積極的に過去の過ちを認めていたことです。「俺も昔は誰彼構わず怒鳴りまくって、それが良いコーチだと思ってた。効率悪い練習も一杯やった。いっぱい勝った。でもそれは間違ってた」と。大きな改革を成し遂げるときに、避けて通れないのは、過去の方法論との決別です。それを過去の成功体験の否定と捉えてしまい、受け入れられない人たちのなんと多いことか…

あと「海外では」に拒否反応を起こす人も同様。日本人に合ったやり方とやらで結果を出せず下降し続けて数十年。結局は他国の成功や、明らかに自分たちより優れたアイディアから学びたくも変えたくもないだけじゃん。そもそも日本人に合ったやり方を研究したり、集まって話し合った形跡もないんだから、結局そんなもの無いんでしょ? 北欧を筆頭に改革に成功した国がもれなく最初にやったことは、「利害を超えて、他国の事例も含めて、トップの人材が集まって話し合う」です。

「俺の時代はこうやって結果を残した」のは、それはそれで素晴らしいことで、大いに酒の肴にすれば良いじゃあないですか。でも現場での指導や、組織の方針は、「新しく、より良い方向にアップデートする」と考えれば良いだけです。スマホだってパソコンだって、アップデートするのは多少面倒ですが、すぐに慣れるし、全体としては確実に便利になるじゃあないですか。

どんなに素晴らしい業績を残した人間でも、やはり一人の経験だけで学べることは限られています。自分は若いころ、当然知識がありませんでした。いや、今もこれからも、まだまだ学ぶこと、考えることばかりだと思うことからしか、より良いホッケー環境は生まれませんし、アップデートすることがたくさんあるのは楽しいことですよ。

浅田真央さんがホッケーを盛り上げてくれるなんて、実際まったく具体性のない妄想に期待する前に(いやもちろん頑張って欲しいけど)、子供たちを辞めさせないコーチングとチーム運営を始めませんか? 今日から!

「押し付けられているように感じない教えは、本当の教えではない」
道元

「その人が既に知っていると思っていることを、
これから学び始めるのは不可能である」
エピクテトス

怒りの投稿、第一弾

さて、最近聞いて激怒した話はこれ。関東の某小学生チームで、控えゴーリーが、わざわざ遠征して練習試合をしても、まったく試合に出してもらえなかったという話。っていうかその子は基本的に、ボロ勝ちしていてもボロ負けしていても今年ほぼ試合に出ておらず「もう辞めたい」と漏らしているとのこと。そりゃそうだろ。

監督の言い分は「経験が足りないから」という、禅問答の様な回答。少しどころか全く試合に出さず、どこで何の経験を積めというのか?いやむしろ「試合に出ない修行」を経験しないと試合には出さないというのか?そういえば日本には球拾いとか一生補欠を美談にして、感動的CMにまでなるという恐ろしい文化が存在するので、監督は大まじめで言ってる可能性が高い。が、無知で無能であることは間違いないです。

これは「ここで諦めず、補欠の悔しさをバネにして来年レギュラーを取れば良い」というような、後から美談にすればいいみたいな低レベルのごまかしで済む問題ではない。適切な質と回数の練習と試合があってこその育成。その子の失われた一年、しかもかけがえない育成年代の一年は、誰も責任を取ることなく「苦しかったけど、あの頃はよく耐えた」くらいで酒の肴にされて終わるのです。もっと大きな問題は、こうした無知で無能な大人たちの犠牲になる子供たちが日本中にいるということです。

日本でホッケーがメジャーにならないとか、競技人口が増えないとかお嘆きの皆さん、一番大きな理由は、気候でもお金でも連盟でもマスコミでもなく、エンターテイメント化されてないことでもなく、イケメン選手を推さないことでも何でもなく、一部の無知で無能で無責任な現場の人間がホッケー好きの子供たちを辞めさせてることにあります。

下手な子が一人試合に出してもらえず拗ねてやめたくらいでそんな大げさに言わなくてもと思うなかれ。ホッケー超大国のカナダ、アメリカですら、子供のホッケー人口がどこで減るか?継続率(retention rate)の減少する年代の区切れとその要因を分析して、改革を進めています。なぜならば、ホッケーを始めた子供たちの人数以上にその年齢層のホッケー人口が増えることは基本的にあり得ないからです。小学生でホッケーに幻滅した子供たちが、後から大挙してホッケーに戻ってくることは無いし、あったとしても、逃された適切な成長機会を取り戻すことは出来ないのです。大学生や大人から始めるホッケーも、もちろん素晴らしい価値がありますが、根本的な競技力を支えるものではありません。

だから、ホッケーを盛んにしたいなら、今一番出来ることは、子供の現場でホッケー人口を減らすような、無知で無能な指導者を教育し直すか、そのような質の低い指導者を淘汰し、指導者の質を担保する仕組みを作ることです。ホッケー人口を増やすことは容易ではありませんし、日本よりはるかにホッケー人口が少ない国に負けるのですから、それが事の本質でもありません。しかし、ホッケー人口を減らさないことは今すぐ取り組めるし、それこそが取り組むべき課題だからです。なぜならば、いくらホッケー人口を増やしても、子供たちを辞めさせる構造が健在なら、穴の開いた花瓶に水を注ぎ続けるのと同じ。いつになっても花は咲きません。

怒りのあまり長くなってきたので、続きは次のポストで。

USA Hockey コーチングライセンスレベル1

先日USA Hockeyコーチングライセンスレベル1の模様を見る機会がありました。私がライセンスを取ったのはAmerican Development Model導入前だったので、最新の内容を始めて目にしました。特筆すべきことは、このレベルではコーチングやホッケー技術論がほぼゼロだということです。技術論は、USA Hockeyから提供されているコーチングアプリや資料、ネット上の情報でいくらでも勉強できるからでしょう。
では何の勉強をするかというと、

  1. NHL選手輩出とか世界ランキングを上げるとかではなく、すべての子供たちの可能性を出来るだけ高めること、子供たちが次の年に一つ上のレベルに上がる手助けをし、出来るだけホッケーを続けられるようにコーチすること。そのためにどうやって現代の子供たち、親たちと向け合えばいいか?という話。
  2. 何はなくとも子どもの心身の発育段階(性別によって若干異なる)に応じた指導をする。例えば8Uは瞬発的な運動。10U-12Uはとにかくスキル中心、14Uくらいで心肺機能が高まってから持久的なトレーニングをする。さらに18歳以上でもう一度スキル取得の扉が開かれる時があるという話。小学生に画一化された戦術の動きを教えることの無意味さと弊害。パックに群がる低学年に「固まらないで、広がって!」ということの無意味さと弊害、等。
  3. 子供たちの技術力、理解力に合わせた効率的な練習の組み立てから、説明の仕方のディスカッションと氷上での実践。当然スモールエリアのステーションが前提。全面練習なんてそもそも話題にもならなくなってきたのはADMが浸透してきた証拠です。

意外にも、少し技術論になったのはゴーリーの話題でした。レベル1からでもゴーリーを取り上げるようになったのは大きな前進です。しかし技術論に終始するのではなく、出来るだけ多くの子供たちにゴーリー経験してもらうこと、その方法等が中心でした。

という話を踏まえつつ、日本のユースホッケーの現状をいくつか耳にして、非常に腹立たしかったので、次のポストで吠えさせていただきます。

4月19-21日 沖縄ホッケークリニック参加者募集中!

4月19-21日 沖縄にてホッケークリニック初開催。参加者募集中!
お申し込み、お問い合わせは沖縄アイスホッケー連盟までお願いします。
okinawa.ice.hockey.federation@gmail.com

4月5-7日 仙台ホッケークリニック参加者募集中!

4/5-7仙台ホッケークリニック参加者募集中です。
GKクラスはすでに定員のため募集終了しております。
スケータークラスA、Bにはまだ空きがありますのでお早めにお申し込みください。

お問い合わせ、申し込みは主催者 Jump Up Projrct までお願いします。
jump.up022@gmail.com

2019年5月18-19日軽井沢GKクリニック参加者募集中!

日本最大となった軽井沢GKクリニック、参加者募集中です。プロクラスは中学生以上で、高い競技レベルでプレーしているゴーリーに限定させていただきます。お問い合わせ、お申し込みは下の募集要項から。

申し込み用紙

2019年4月13-14日 上越アイスホッケーワークショップ参加者募集中!

今年もやります上越ワークショップ!
GKクラスとプレーヤークラス高学年、低学年に分かれて実施します。高学年は既に定員に達したため、キャンセル待ちのみ受け付けてます。

お申し込み、お問い合わせは主催者までお願いします

joetsu.icehockey.ss@gmail.com